福祉用具

ALSの症状と適切な福祉用具について

この記事では、ALS(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)について

症状や留意点についてまとめています。

「ALSの具体的な症状は何があるの?」

「ALSについての理解を深めたい」

「勉強会の資料として使いたい」

「ALSの方に適合する福祉用具を知りたい」

という方におすすめです。

ALSの症状と特徴

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、脳や末梢神経からの命令を伝える

運動ニューロンが侵される病気です。

ALSの病状が進行してくると以下の4つの症状が起こります。

1、手足のまひによる運動障害

2、コミュニケーション障害

3、嚥下障害

4、呼吸障害

意識や五感は正常で思考もできます。

男性に多く、40代から60代に多く発症します。

症状の始まりは、手が動きにくくなり、脱力していきます。

動きにくさが、手足全体に広がっていきます。

そうして、舌やのどの筋肉にも広がっていきます。

進行は速く、発症後3年から5年の予後であるとされています。

 

ALSの症状の経過と予後

・手や指の筋肉が弱って、箸やペンを握れなくなる

・腕が上がらなくなる

・どちらかの足が弱くなり、つっぱり感があり歩きにくくなる

・しゃべりにくくなる

・食べ物が飲み込みにくくなる

・上記の症状が、徐々に強くなってくる

・顔や手足の筋肉の表面が小さくけいれんする

・呼吸しにくくなり、人工呼吸器が必要になる

 

ALSの症状における留意点

腕や足、おなかを動かす際にこむらがえりを起こすことがある

・体全体が疲労しやすいため、無理な運動はひかえる

・運動後は休憩をたくさん取る

顔の神経がまひすることで、本人の意志とは関係なく、泣いたり笑ったりする。

精神障害ではないので、周囲の理解が必要

・血液を送る力が弱まり、手足がはれることがある

・筋肉のちぢこまりにより、関節の痛みや脱臼を起こしやすくなる

・鼻づまり、下あごの緩み、声帯けいれんにより、閉鎖性無呼吸になる

 

 

 

ALSの症状について Q&A

Q この病気の患者さんはどのくらいいるのですか

A 1年間で新たにこの病気にかかる人は人口10万人に1人です。

特定疾患医療受給者数から見ると約8,300人がALS病気にかかっています。

 

Q この病気はどのような人に多いのですか

A 男女比は2:1と男性に多くみられます。

ALSは中年以降いずれの年齢の人でもかかることがあります。

特に50代から60代の方がかかりやすいです。

まれにもっと若い世代での発症もあります。

特定の職業に多いということはありません。

 

Q この病気の原因はわかっていますか

A 原因はわかっていません。

興奮性アミノ酸の代謝に異常があるなどの学説やフリーラジカルの関与があるとの学説があります。

家族性ALSの約2割ではスーパーオキシド・ジムスターゼという酵素の遺伝子に異常が見つかっています。

最近になり、TDP43FUSと呼ばれる遺伝子にも異常が見つかっています。

Q この病気は遺伝するのですか?

A 多くの場合は、遺伝しません。

両親のいずれかあるいはその兄弟、祖父母に同じ病気の人がいなければ遺伝の心配はありません。

一方で、およそ5%から10%は家族内で発症することがわかっています。それを家族性ALSといいます。

家族性ALSの場合は両親のいずれか、兄弟、祖父母などに同じ病気の人がいることがほとんどです。

そのうちの2割はスーパーオキシド・ジスムターゼの遺伝子異常が原因となっています。

Q この病気ではどのような症状がおきますか?

A 手指の使いにくさ、筋肉のやせ、話しにくい、食べ物が飲み込みにくいなどがあります。

進行していくと、呼吸の筋肉を含めて、全身の筋肉がやせて力が入りにくくなります。

歩けなくなり、最後は寝たきりになります。

水や食べ物の飲み込み、呼吸もできなくなります。

進行しても通常は感覚や知能には問題はありません。

眼球運動障害や失禁も見られにくい病気です。

Q 治療法はありますか?

A 進行を遅らせる薬の服用と症状を軽くする方法があります。

ALSの進行を遅らせる薬(リルゾール)という薬があります。

対症療法として以下の5つがあります。

  1. ALSによって引き起こされる筋肉や関節の痛みに対してのリハビリ
  2. 体の自由がきかない、病気への不安からの不眠には安定剤や睡眠薬
  3. 呼吸困難に対しては、鼻マスクによる呼吸の補助と器官切開による呼吸の補助
  4. 飲み込みにくさには、食事形態の工夫や少量を飲み込む方法、胃に管を通して栄養を送る胃ろう、鼻から食堂へ流動食を補給する方法、点滴による栄養補給
  5. 他者とのコミュニケーションには文字盤とよばれるコミュニケーションボードによる対話、意思伝達装置による対話

ALSの症状に適合する福祉用具について

歩行器


初期の段階では、歩行器で転倒予防すれば、歩行器の歩行は可能

初期の段階で腕が上がりにくくなるなどの症状が出やすいので

馬蹄型の歩行器が望ましいが、進行性の疾患なのでその時に合わせた選定が必要です。

合わせて、以下の靴を用意すると、歩行時の助けになります。





ベッド

 

3モーターが好ましいです。
  1. 起居動作や立ち上がり動作に背上げ機能と高さ調節の機能が必要
  2. 呼吸困難時の気道確保で背上げ機能が必要
  3. えんげ障害への対応で食事後約1時間の座った姿勢の確保
  4. 背上げ時の体のずれ防止のために、ひざあげが必要
  5. 手足の浮腫、はれに足上げ機能ではれを抑えることができる



特殊寝台付属品

スライディングボードを使いましょう。

スライディングボードを使用することで、介助を受ける方だけでなく介助をする人の体の負担を軽減できます。

ボードなし

介護を受ける方→ベッド上で皮膚がすれたり、衣服が食い込んで痛い介護をする人→重い、腰を痛める、1人での介助が難しい

ボードあり

介護を受ける方→摩擦が少ない移乗方法なので痛くない

介護をする人→すべらせて移乗するので簡単、腰も痛くなりにくい

車いす

歩行中の転倒が増えてくると車いすの使用が想定されます。

・初期から中期

標準型で十分対応可能です。

しかし、生活環境や自宅周辺の道路環境を考慮した上での商品選定が必要です。

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・後期

座った姿勢を保つために、コンフォート型の車いすが適合しやすいです。

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  • 車いすクッション

・床ずれ予防のもの

・座った姿勢を保つためのもの

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  • 床ずれ防止用具

ALSの患者は全体的に床ずれになりにくい体です。

しかし、予防などの対策は必要です。

本人の寝心地や関節の痛み・介護状況を十分に考慮した上で

静止型・圧切換型の選択も必要です。

  • リフト

寝たきりになると、車いすへの移乗が難しくなります。

スライディングボードと同じように、人の力よりも、機械の力を使った方が

介助を受ける方も、介助をする人も体への負担が軽減されます。



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